「今の職場で働き続けて、本当にいいんだろうか…」
「転職には興味があるけど、何から始めればいいか分からないし、失敗するのが怖い…」
「同僚には相談しづらいし、ネットで調べても、放射線技師に特化した詳しい情報がなくて困っている…」
この記事は、そんなあなたのための「放射線技師の転職・完全ガイド」です。
結婚を機に総合病院からクリニックへ転職したギシコのリアルな体験談と、教育担当者として多くの同僚のキャリアを見てきたギシオの客観的な視点。この2つの立場から、転職を考え始めてから、内定を獲得し、円満に退職するまでの全てのステップを、この記事一本で網羅的に解説します。
まずはこの記事で転職の全体像を掴み、あなたに必要な情報を探すための「地図」としてご活用ください。
ギシコ現役放射線技師の転職例を参考にしてみてください。
そもそも放射線技師は転職すべき?メリット・デメリットを徹底比較
転職は、あなたのキャリアを大きく飛躍させる可能性がある一方、リスクも伴います。まずは、転職のメリットとデメリットを客観的に比較し、あなたが本当に「今、転職すべきか」を判断する材料にしましょう。
- 年収アップが期待できる
- キャリアの幅が広がる(専門性を高める、マネジメントへ進むなど)
- 人間関係をリセットできる
- より良い労働環境(休日、残業など)が手に入る可能性がある
- 新しい技術や知識を学べる
- 一時的に年収が下がるリスクもある
- 新しい環境に馴染むまでストレスがかかる
- 退職金や福利厚生が悪化する可能性もある



私は結婚を機に、「MRIの専門性を高めたい」という目的も持って転職しました。環境は大きく変わりましたが、目的が明確だったので、メリットの方が大きいと判断できましたね。
転職活動を始める前にすべきこと「転職条件を決定する」


転職活動を始める前にまずやることは、「転職の目的を明確にし、転職条件を決めること」です。
「なぜ転職を考えているのか」「転職後にどのようなキャリアアップを目指すのか」を見つめ直すことで、転職に求める条件は何かを明確にすることができます。
自分が何を求めているかを明確にすることが、転職活動の第一歩です。
転職条件の具体的な項目は?放射線技師目線で紹介!
転職条件とは「転職先を決める上の条件」のことです。
転職条件を決定する前に転職理由や転職目的から、転職先を選ぶ際に重要な点を洗い出します。また、妥協しなければならない点や譲れない点を明確にしておくことも重要です。
入職希望時期:半年後、今年中、2年以内…
勤務形態:正社員、契約社員、パートタイム…
施設形態:総合病院、クリニック、健診、企業…
勤務体系:夜勤、時差、待機、時短勤務、中抜け…
勤務地:自宅から通勤何分以内、引越し可能…
給与水準:〇〇万円
休暇:年間休日日数や有給消化率…
福利厚生:提携保育園、駐車場、社員旅行、クラブ活動…
現状のスキル:従事可能なモダリティや管理業務経験…
持っている認定資格:モダリティ認定や第一種取扱主任者…
今後やりたい仕事内容:どのモダリティに従事したい、学会発表などの院外活動をしたいかなど
ギシコの転職時の条件
◎希望条件
入職希望:半年〜1年以内
勤務体系:正社員(産休・育休を考慮)
勤務体系:夜勤・当直無し
勤務地:自宅から30分以内
やりたいこと:MRI
◎妥協可能な条件
福利厚生、休暇日数
◎譲れない点
①MRIの専門性を高めたい
②産休・育休を考え、必ず正社員



私の転職は結婚が理由のため、上記の条件で探しました。


転職条件の決定するには、転職サイトで求人情報の比較が重要
転職先の求人情報を比較することで、自分自身が望む条件や求めるポイントを改めて整理することができます。
求人情報を比較する際には、以下のようなポイントを確認しておくと良いでしょう。
- 給与水準
- 勤務時間や勤務形態
- 福利厚生や待遇
- 仕事内容や職場の雰囲気
- キャリアアップのチャンスや研修制度
放射線技師の転職情報を比較する際には、多くの施設で比較することが重要なので、放射線技師の求人数が多いサイトがオススメです。
転職サイトの情報を比較することで、市場価値の高い人材を知ることができ、自身のキャリアメイクの参考になります。



転職サイトでの比較で医療施設全般でMRIの需要があると知り、磁気共鳴専門技術者の認定資格を取得しました。
>>転職サイト・エージェントについて詳しく知りたい方はこちら
転職先を探す方法とは!3つの具体的な方法を紹介!


転職先の探し方は色々な方法がありますが、大きく分けて3つの方法があります。
- 転職サービスを利用
- 病院・クリニックのホームページの閲覧
- 知人の紹介
転職サービスの利用
転職サービスには転職サイトのみを利用する方法と転職エージェントも利用する方法があります
転職サイトはいわゆる転職情報を紹介しているサイトで網羅的に自身の条件に合わせた転職先を自身で探すことができます。
- 病院HPには公開されていない求人情報にアクセスできる
- 複数の求人情報を並べて比較することができ、求人情報の比較が容易
- 転職市場の動向を確認できるので、長期的な転職活動に向いている
転職サイトは自身からアプローチをする分、時間は必要ですが自分のリズムで転職活動が可能です
それに対し、転職エージェントは転職アドバイザーが転職条件に合わせた転職先を紹介してくれます。
- 転職サイトには公開されていない求人情報を得られる
- 自分自身で探し回る手間を省くことができ、時間と手間の節約できる
- 転職アドバイザーからアドバイスが得られる
転職エージェントは転職条件を伝えるだけで、条件にあった転職先を紹介してもらえるので効率が良いです。
どちらにもそれぞれメリットがあります。
- 転職サイトをオススメ:長期的な転職活動を行う人、マメな作業が得意な人、スケジュール管理が得意な人
- 転職エージェントをオススメ:今すぐ転職したい人、面倒な作業が苦手な人
。近年の転職サービスは転職サイト・転職エージェントどちらのサービスも行なっていることが多いです。具体的には、「メディコ」「マイナビコメディカル」「HJB」があります
転職サイト・転職サービスならオススメは「メディコ」
他の転職サイトでは見られない病院の口コミを確認できるので、転職先の内情を知れます!



転職活動をしようか迷っている人も、自分の働いてる職場の口コミを見てみるのは面白いかも。
転職エージェントの解説記事はこちら⬇︎
>>関連記事:放射線技師も転職エージェントを使うべき?メリットと注意点を紹介
>>関連記事:転職エージェントとの付き合い方|現役放射線技師が教える活用術と注意点
病院・クリニックのホームページの閲覧
病院・クリニックのホームページを閲覧して、求人情報を探すこともできます。多くの病院・クリニックでは、施設が運営するホームページ上で求人情報を公開しています。ホームページには採用担当者の連絡先も載っている場合があるため、自分から問い合わせることができます。
ホームページを自分で探す際にはGoogleマップで検索する方法がオススメです。GoogleマップにはURLリンクの情報が載っているので、働きたい地域の病院に絞って効率的に探せます
- Googleマップにて転職先の候補になる範囲を表示する
- 転職条件で決めた施設形態で検索する(病院、クリニック、健診など)
- 検索結果から気になる施設を選択、ホームページを閲覧する(GoogleマップにURLの記載がない場合はWeb検索)



転職候補の病院はGoogleマップ内のリスト機能で管理しています。
詳しい解説記事はこちら:転職サイトに頼らない!放射線技師が転職先を自力で探す方法を解説!
知人の紹介
知人や同僚から、転職先の情報を聞くこともできます。また、自分が興味を持っている職場について、知り合いに紹介してもらうこともできます。人脈を活用して情報収集を行うことも重要です。
特に30歳後半以降の転職では求人がなかなか見つからないこともあります。このような場合には紹介で就職先を探す方法が有用になります。



知人からMRIを新規導入するクリニック転職を誘われたことがあります。
希望の転職先に応募しよう!


転職したい施設を見つけたら、求人に応募をします。
具体的な手順は以下の通りです。
- 履歴書・職務経歴書の作成する
- 施設見学を行う
- 応募書類を送付する
- 面接日程を調整する
- 面接を実施する
- お礼状の送付
履歴書・職務経歴書の作成する
自分の職歴やスキル、資格などを記載した履歴書と、具体的な業務内容や実績を記載した職務経歴書を作成します。
施設により、必須の記載情報などがあります。求人情報にて確認して記載しましょう。
経歴要約:職歴や経験・スキルなどを要約し、端的な表現で記載。(文章の量は250字前後(3~6行程度))
職務経歴:施設詳細や在籍期間、業務内容を具体的に記載
保有資格:診療放射線技師の免許及び認定資格
自己PR:向上心や熱意、自身の強みを記載



職務経歴書や履歴書は何度も使うので、保管しておくのがオススメです。
>>関連記事:志望動機で差をつける履歴書の書き方を詳しく解説
施設見学を行う
総合病院に多いですが、応募前に施設見学を行うことを必須としている場合があります。この場合には0次面接として、失礼の無いように挑みましょう。
質問は積極的に行うことをお勧めします。質問をすることで「アドバイスを求めてきた相手に好意を持つ」という心理作用を期待できます(アドバイスシーキング)。
応募書類を送付する
求人情報に記載された応募先に、履歴書・職務経歴書を送付します。また、Webサイトからの応募が可能な場合もあります。
書類を提出する際は絶対に漏れがないように注意しましょう。



使用頻度の高い認定資格などはPDFなどで電子保存しておくと便利です。
面接を実施する
応募先から面接の日程を提示されたら、自分のスケジュールと調整して面接の日程を決定します。
面接前には、応募先の情報をHPなどで調べ、どのような質問が出るか予想し、自己PRや志望動機などの答えを用意しておきます。
面接当日は、自分が持っているスキルや経験、人物像をアピールし、面接官の質問に答えます。
自己紹介:氏名はもちろん、経歴や今まで経験した検査など1分程度でお話しましょう。
転職理由:ポジティブな言い回しで伝える。
志望理由:HPや見学で感じた施設の良い部分を絡める・
自己PR:学会発表や資格取得、検査の専門性を押し出す。
施設側から病院側に質問がないか問われることもあります。
病院の理念などをHPで確認しておき、関心の強さや適合性の高さなどを質問を通じてアピールしよう。
転職サイトによっては面接対策を行なっている場合があります。
面接が終わったら、お礼状を送付する
面接が終了したら当日もしくは翌日にはお礼状をメールもしくは手書きで送付しましょう。礼儀正しい言葉で感謝の気持ちを表現することを心がけましょう。



面接で受けた印象(「病院の理念に改めて感銘を受けた」など)を記載するのがポイントです。
転職先が決定したらやるべきこと


転職先が決定したら、入職までにやるべきことが多数あります。
現在の職場、転職先と様々な手続きを行っていきます。さらに出勤に向けて、経路を確認しておきましょう。
現職とのやりとり
現職の上司や同僚に退職の意向を伝え、退職日や引き継ぎ内容などを話し合います。円満退職を目指し、協力的に対応することが大切です。
- 業務の引き継ぎ
- 有給の消化
- 退職届の提出
- 挨拶回り
退職時には職員カードや制服など返却する物と、離職票や年金手帳など受け取るものが多数あるので要注意です。



少なくとも3ヶ月前には退職の意向を伝えましょう。
>>放射線技師の円満退職マニュアル|退職理由の伝え方から引き継ぎまで
転職先とのやりとり
転職先とのやりとりを続け、入社日や入社時期、給与や待遇の詳細などを確定させます。入社前に必要な手続きなども確認しておきます。
転職先企業から提出が求められる書類や手続きを行います。
- 健康診断書
- 社会保険手続き
- 源泉徴収票の取得
- 放射線技師免許の提出
- 各種認定資格の合格書



転居により住民票を移動する場合、放射線技師免許の再交付は時間がかかるので、早めに行いましょう。
出勤経路の確保
新しい職場へのアクセスや通勤手段を確認し、スムーズな出勤ができるようにしておきましょう。
転職に伴い転居が必要な場合には、引っ越しや新居の手配などを行います。また、転居先で必要な手続きや設備の準備も忘れずに行いましょう。



病院によっては待機業務を行うため、通勤30分以内など制約があるので注意
まとめ


放射線技師の具体的な転職手順を解説しました。今回の手順を理解し、理想的な転職を目指してください。
転職は人生においての一大イベント。
僕の出身大学の先生に教えてもらったのは転職を失敗する人は結構多いということです。「前の病院の方が良かったな」とならないように、できる限りの準備をして、転職して良かったと言えるようにしましょう。



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