「総合病院の忙しさにはウンザリだけど、クリニックで働くのも不安」
「結婚で引っ越すから転職するけど、転職先はどこがいいんだろう?」
放射線技師なら一度は聞いたことがある会話ではないでしょうか。
転職先によって勤務形態や仕事内容も大きく変わる放射線技師。情報がない中で転職してしまうと、思っていた仕事と異なり後悔する可能性があります。
転職を経験した放射線技師夫婦と僕の周りの転職経験者のリアルな声を基に、転職先による仕事の違いをメリット・デメリットを交えて詳しく解説します。
ギシオ転職先による違いを知って、自身に合った職場に転職しよう
放射線技師の転職先はどこ?転職先による違いを紹介!


どの職場でも放射線技師という免許で働くのは同じですが、選ぶ職場によって働き方や環境は異なります。
実際に転職した放射線技師の経験を参考に、メリット・デメリットを理解した上で転職先を探すことが重要です。
総合病院
総合病院といっても病院の規模は様々で、病床数や診療科の数によっても忙しさは変わります。中でも。救急診療体制により緊急検査数が変動するため、放射線技師の仕事量に大きく影響します。
救急医療は「1次・2次・3次」と大きく分けられます。一般的に3次>2次>1次の順に忙しいと言われています。
1次救急:入院の必要がなく帰宅可能な軽症患者が対象(発熱・腹痛など)
2次救急:軽症患者はもちろん緊急疾患まで幅広い患者が対象(心筋梗塞や脳梗塞など)
3次救急:2次救急では対応できない重症・重篤患者が対象(バイク事故等の高エネルギー外傷)
総合病院は学会活動や論文執筆など学術的な経験を得ることができます。ただ撮影技術・学術知識など豊富な経験を得られる反面、業務量が多い傾向にあります。



僕は今までに4回学術発表を行っています。
- 幅広い分野の医療技術を学ぶことができる。
- 多様な症例に対応することで、診断や治療能力が向上する。
- 大きな組織で働くため、スキルアップやキャリアアップの機会が多い。
- 研究や学会活動に参加できる機会が多い。
- 業務が忙しいからといって、給料が高いわけではない。
- 夜勤・当直、時差勤務、待機業務など色々な勤務があり、体調管理が難しい。



転職で撮影技術のレベルアップをしたい方にはオススメ
クリニック
クリニックのイメージは「第一線から退いた職場」ですが、実際にはそんなことはありません。専門性があり、総合病院と遜色ない検査を行っているクリニックもたくさんあります。
ただ、規模は小さいので少人数(1〜4人程度)で業務を行っていることが多いです。そのため、休暇習得を自由に行うことが難しい場合もあるので注意が必要です。
- 総合病院よりも、より専門的な技術を身につけることができる。
- 患者とのコミュニケーションがより密接であるため、患者の状態をより深く理解し、検査に反映できる。
- 働き方や待遇面が総合病院に比べて良好であることが多い。
- 少人数で業務を行うため、休暇の融通が難しいことがある。
- 勤務時間は固定だが、中抜け勤務がある場合では帰宅時間は遅い。



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検診センター
定時での勤務を目指す方にオススメなのは、健診センターです。病院やクリニックと異なり、緊急検査が基本的にはありません。そのため、想定外の事象が起こることも少なく、残業が少ない傾向にありますl。
検診センターでは以下の検査などを行っています。
- 胃透視検査
- マンモグラフィ検査
- 脳ドックMRI
- 肺検診CT
マンモグラフィを行っている健診センターがほとんどのため、女性の求人が多い傾向にあります。
- 健康診断などを通じて人々の健康管理に貢献することができる。
- 疾患の早期発見につながるため、やりがいがある。
- 働き方や待遇面が総合病院やクリニックに比べて良好であることが多い。
- ルーチン業務が多く、新規性のある業務が少ない。
- 検診はサービス業務に位置付けされるため、言葉遣いや接遇に厳しい。



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医療関連企業
放射線技師が年収を上げたい場合は医療関連企業への転職も選択肢になります。外資系企業や一流企業が多く転職希望者も多いため、資格や実績が必要となる転職となります。
放射線関連の企業だと以下が候補となります。
- PHILIPS
- GE
- FUJIFILM
- CANON
- 島津 など
企業によっては在宅ワークを行っていることもあるので、自宅で仕事をすることも可能になるかもしれません。ただ、出張が多い営業などに配属になると、全国を飛び回ることもあります。転職時には自身の勤務希望をしっかり伝えましょう。
- 医療施設での経験を活かせる
- 好きな検査装置の開発を携わることができる可能性がある
- 給与が医療施設より比較的高額
- 在宅での仕事が可能な場合がある
- 出張が多い。
- 時間外業務が多い。
番外編:システムエンジニア
病院以外の業種も転職先の候補になります。
近年、求人需要が高いシステムエンジニア。エンジニア養成スクールが増加しています。放射線技師は比較的PC関連の知識がある方が多いため、新しい職種に興味のある方や在宅ワークが行いたい方などはシステムエンジニアに転職するのも一つです。
医療関連以外の転職先にも興味があるなら「マイナビ」に登録するのがオススメ。放射線技師の求人もエンジニアの転職も一つのサイトで完結します。
転職を経験した放射線技師が感じた職場による違いとは?


実際に転職した経験のある放射線技師の方に意見を聞いてみました。少ない人数の意見なので、自分に必ず当てはまるわけではないです。ただ、少しでも転職後の仕事が想像できれば、転職への一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
クリニックから総合病院への転職
20代男性
転職時期:技師歴4年目
転職理由:技師としてのスキルアップ
- 前職は一般撮影とCTのみだったので、透視検査やアンギオは新鮮だった
- CTに関しても造影理論や撮影原理を深く理解する必要があり、やりがいを感じた
- 救急医療にやりがいを感じる
- 技師の人数が多いので、休暇が取りやすい
総合病院から整形クリニックへの転職
20代女性
転職時期:技師歴5年目
転職理由:結婚を機に
- 中抜け時間によって家に帰るのが遅い
- 業務量は減ったので仕事は楽
- 夜勤や当直は無いが、給料は同じ
総合病院から検診センターへの転職
20代女性
転職時期:技師歴4年目
転職理由:夜勤・当直でメンタルが疲れた
- 予定検査のみなので、メンタル的に安心
- 撮影業務はルーチン業務
- 接遇は重要なので、言葉遣いは変わった
総合病院から医療機器メーカーへの転職
30代男性
転職時期:技師歴11年目
転職理由:収入アップ
- 予定は変更が多いので、一週間先も予定が立てられない
- 給与はかなり上がった(正確には流石に教えてくれませんでした)
- 出張が毎月数回あるのが大変
総合病院からエンジニア関連企業への転職
20代女性
転職時期:技師歴7年目
転職理由:違う職業でも働いてみたい
- 在宅ワークがほとんどで出勤はかなり少ない
- 毎月の給料は技師の時とほぼ同じだが、ボーナスが多い
- 医療職からの転職は珍しい
まとめ
転職先による違いを理解することは、職場により業務が異なる放射線技師において重要です。今回の解説を参考に、自身のライフスタイルや目標に合った転職先を把握し転職活動を行いましょう。
転職までの流れを解説したマニュアルを以下の記事で詳しく解説しています。興味があればこちらも読んでみてください。



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